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詳しい話は明日にという事で、レオン達は部屋で休む事になったのだが……。
「眠れないのか? カノン」
「……うん。今更ながらに体が震えちゃって……」
そんなカノンにレオンがキスをする。
「んっ」
入り込んでくる舌に絡め取られる感覚。
深いキスは、そのまま全部レオンに奪われてしまう感覚に陥る。
けれど、一つになれるような幸せな気持ちにさせられる。
だからカノンも欲しくて欲しくて、夢中になってレオンの唇を吸い、舌を絡めて貪る。
そんないつもよりも求めてくるカノンの様子に、レオンも堪らず舌を軽く噛んで吸う。
いつもよりも長くお互いを味わってからどちらともなく唇を離す。
「……カノン、顔が真っ赤だな」
「……レオンだってそうじゃないか」
そう言いあって、お互いに笑う。
そして再び軽くキスをして、レオンがカノンの服に手を伸ばす。と、
「……今度は、服、僕が自分で脱ぐよ」
「ええ! カノンの服を脱がす瞬間の、恥ずかしそうな表情が良いのに!」
「……レオン。いいだろう、だったら今度は僕がレオンの服を脱がして、レオンの恥ずかしそうな表情を見てやる!」
「うわー、やめてー、えっちー」
「どの口が言うか! だけど、脱がしちゃうんだからね! んしょ、んしょ!」
そう一所懸命レオンの服を脱がしていくカノンだが、その白くて細い指が緊張しているのか小刻みに揺れている。
そんなカノンにレオンは、
「……カノン、無理しなくていいぞ?」
「! む、無理なんてしていないもん! レ、レオンにだって……楽しんで欲しいし。それに、いつも僕は……逃げてばかりだったから」
「カノン……自覚があったのか?」
「あ、あるよ。でも恥ずかしいし緊張しちゃうしで……でも、僕だってレオンの事大好きだから!」
そんな顔を赤くして必死にいうカノンがいじらしく思えて、レオンは小さく噴出してから、
「カノン……よろしく」
「……うん」
恥ずかしそうに俯いて頷くカノン。
そしてレオンの服を脱がしていって、上全てをさらしてカノンはズボンに手をかけようとするとレオンに止められた。
「何で?」
「カノンに次は全部脱いで欲しいかな」
「な、何で?」
「カノンが服を脱がしてくれるのを見ていたら、何というかこう……むらむらしてきた」
「! ちょ、ま……うう……分った」
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