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そう答えて、カノンは自分の服に手をかける。
のろのろとボタンをはずしていくその様子を、レオンがじっと見つめていた。
その視線に恥ずかしさを必死に耐えながら、カノンは服を脱いでいく。
そして全部の服を脱いで、一糸纏わぬ姿になる。
その姿は、窓から降り注ぐ青白い月の光の中で、銀色の髪は動くたびに光が零れ落ちるように輝き、その白く滑らかな肌は滑らかで淡い燐光を放っている。
そして金色に甘く輝く左右の瞳は、レオンだけを映して優しげに細められている。
その優しげな微笑はレオンがいつも見ているカノンよりも大人びていて、胸が高鳴る。
そんな綺麗な生き物の姿に目をうばれているレオンに、カノンはそっとレオンに近づいて触れるだけのキスをして、ふふっと笑った。
そこではっと正気に戻ったレオンが、
「……何で笑うんだ」
「教えなーい」
そうカノンは笑って舌を出した。
別に呆然とカノンに見惚れているレオンが、青白い月の光の中で、金色の髪がいつも以上に零れるように輝いていて、何処までも青い昼間の空のような澄んだ瞳が、カノンだけを映しているのがあまりに綺麗で、そしてこのレオンが心まで自分のものなんだなと思って……そう思うと、幸せな気持ちになったから……諦めないと、と思った分だけ満たされてしまったのだ。
本当にレオンはずるい。
こんなにも、カノンの心を奪って奪って……。
そこでレオンが溜息をついた。
「本当にカノンはずるいな。俺の心を捉えて話さないんだから……」
「何でレオンが僕と同じ事を考えているんだ」
「え? そうなのか? ……そうか、嬉しい」
そう微笑まれて、カノンはレオンに悩殺された。
なんだろうこの可愛い生き物とカノンがレオンの事を想っている間に、レオンの手がカノンの腰に回されて抱き寄せられる。
そのまま肌をお腹の横辺りからなぞり上げて、その滑らかさと柔らかさと温かさを味わってから、指で、カノンの胸の突起を軽く押してやる。
「やぁああんっ……ふぇえ」
びくっと震えるカノン。そんなカノンの様子を楽しみながら、レオンはきゅうっと引っ張ってやると、
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