全てが終わったある夜の出来事

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「やぁ、引っ張っちゃ、やぁ……」 「その割にはカノンは気持ち良さそうだよな」 「……レオンの意地悪ぅ……ぁああん、ぁあ」 「ごめんごめん。カノンがあまりにも可愛いから、ほら……」  そう言って、レオンはカノンの片方の胸の突起を舌で軽く舐める。 「やぁああん……舌、ぁあ」  ざらりとした、温かくて湿った感触。  それで胸の敏感な突起をいじられて、カノンは切なく啼いた。  しかも歯で軽く噛まれる刺激も、カノンにはじくじくと耐え難い甘い刺激を与える。 「ぁああんっ……ひぁああ、ぁあ」  つい逃げてしまいそうになる体は、レオンに腰を捕まれて逃げられない。  そこで胸をいじっていたレオンの手が、肌を滑るようにカノンの欲望に添えられる。 「ぁああん……やぁ……レオンっ……ぁ」 「いつもより立ち上がっているな。随分敏感だな、カノンは」 「だってぇ……レオンが、んんっ……悪いぃ、ぁあ」 「そうだな。ごめん、俺がカノンの事をこんなに感じさせるから悪いんだな」  そう言いながらもレオンの声は何処か明るく、嬉しそうだった。  そのカノンの言葉は、レオンだからカノンはこんなに感じさせられているのだと言っているのだ。 「カノン、愛しているよ」 「んんっ、僕も……ぁあ、レオンだから……愛してるぅうう」  息も絶え絶えと言うかのように体を震わせながら、カノンはレオンへの愛の言葉を口にした。  カノンはレオンだけに体を許しているし、それはレオンを愛しているからだ。  それを理解して、レオンはついつい激しくカノンの欲望をしごいてしまう。 「やあああ……ひあぁああ、両方ぁ……らめぇえ」  けれどそれには答えず、レオンはカノンの胸を舌でいじり、カノンの欲望をしごく。  首を大きく振って、髪を振り乱しながらあられもなく喘ぐカノン。  その様子にあおられてレオンが夢中になってカノンを愛撫する。  カノンの瞳からか涙が零れる。 「レオン……ぁああん……もう、ぁああああ」  そこでカノンが体を大きく震わせて、欲望を放つ。  小さく小刻みに震えて、ふらっとカノンはレオンの胸に倒れこんだ。  そんなカノンを優しげにレオンは抱きしめて、そこでカノンが自身の手をレオンのズボンに手を伸ばす。
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