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少年が軽いノリで話かけてきた。
「あ、はい、こんにちは」なんとか返事をする。
そして、なんとか聞き返す。
「君はだれ?」
「あ、僕?」少年が聞き返す。
僕は頷く。
「たぶん神様」
「はい??」
それが精一杯、冗談を言ってる感じではなさそうだ。
「神様ってあの神様?」
なんとかこの流れについていき、僕も質問をした。
「うん、そう」少年がこたえる。
「ただ、君のところの神様じゃない」少年は続ける。
「僕のところ??」僕は聞き返す。
「うん、君の所はジアスくんなんだけど、頼んで貸してもらった」
「はい?」貸してもらった??何を??
「というわけで、職業なにがいい?勇者、戦士、魔法使い・・・もっとマニアックなやつも選べるよ」少年は淡々と話を進める。
「いやいやいや、意味分かんないっす」
「まぁ、あとで転職とかもできるから好きなの選びなよ」
「いや、ほんと意味分かんないし」食い下がる僕。
「なんか好きなのないの?勇者とか戦士とか魔法使いとかで」続ける少年。
「いや、凄腕プログラマーは魔法使いって呼ばれることありますけど」
なんとか精一杯の答えを返す。
「じゃ、それにしよ!」少年は笑顔でそういった。
「はい?」
「あとはよろしく頼んだ!魔法使い!」少年は笑顔でそういった。
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