756人が本棚に入れています
本棚に追加
他の魔法何が使えるのかわからない
この偶然の一撃で相手が退いてくれるのが一番いい
そう願っていた。
「ぐおおおお、魔法使い、許さぬ、許さぬぞぉ」
逆効果だった。
モンスターは怒りだし、こちらへ向かってくる。
大きく振りかぶり、武器を振り下ろしてくる。
間一髪で、避ける。
「あ、あぶない」
避けるが地面は大きく割れ、モンスターの力が人間離れしていることが
よくわかる。
こんなか攻撃を二度も避けられたのは、運が良かったからだろう。
これを続けていると、確実に死ぬ。
「まだ完成させてないプログラムがあるのに」
死への恐怖が怒りに変わってきた。
しかし、このまま避け続けることも難しそうだ
もう一度打ってみるしかない。
「ファイヤー」
一瞬手が光に包まれたが、攻撃出来るほどの炎は発生しなかった
「まじすか」
「ふははは、MP切れのようだな」
モンスターが、高笑いをした。
「おいしくいただくとしよう。お別れだ!」
雄叫びをあげつつ、モンスターが大きく振りかぶった。
「あ、死ぬかな、これ」
そう思った瞬間
「そこまでよ!」
後ろから、女性の声がした。
その刹那、モンスターの武器を弾き
剣を首元につきつけた。
「貴様は・・・ラクス」
「そこまでよ、もう退きなさい」
「もう大丈夫よ」
最初のコメントを投稿しよう!