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第三話 魔法の仕組み
魔物は逃げ、少女はこちらに向かってきた。
「大丈夫?」少女は微笑む。
「ありがとうございます」精一杯の感謝を述べる。
「私は、ラクス、君の名前は?」
少女は自己紹介をし、僕の名前を聞く。
苗字という概念があるのか分からなかったので名前だけ答えた。
「ナオヤです」
「ナオヤ、変わった名前ね。」ラクスの方が変わった名前だと思うけど
「さっき魔法を使ってたみたいだけど、あなた魔法使いなの?」
それは僕が聞きたいくらい、だが。それを離すと混乱するだろう。
「たぶん、そうみたいです」
「いま、飛ばされてきたところなので、よくわからないんですが」
と僕が言うと驚いた顔をラクスさんがした。
「飛ばされてきた?最近ウワサのやつかしらね」
考えるような仕草をしながら、ラクスさんはつぶやく。
「最近ウワサ?ほかにもそういう人がいるんですか?」
気になったので、ぼくも尋ねる。
「そうみたい、今日はもう遅いから私の宿に来るといいわ、疲れたでしょう」
「え、いいんですか?」
いきなり、野宿するよりはずっといいが、申し訳ない
何かお礼ができるといいのだが
「気にしなくていいわ、いろいろ聞きたいこともあるし」
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