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もっと、魔法力が増えたら、
高速で移動しつつ、自由なルートで飛ぶなどの
細かいコントロールも可能かもしれないが
現在は、目標に最短で飛ぶ使い方が正しいようだ。
そして、まだゴブリンはそこにいる。
ゴブリンと距離を取ったものの、
まだ3対2で不利なことに変わりはない。
「ラクス!1体ずつ倒そう!同時に攻撃させるとやっかいだ、壁を使って両方から攻撃されないようにしよう。」
「わかったわ」
ラクスは頷いた。
「はみ出てきたやつは僕がファイヤーで倒す。」
1対1なら、まずラクスが負けることがない。
ラクスが倒すべき相手の後ろに二体ゴブリンがいて、てを出せないように
壁とファイヤーを使ってポジションを整える。
ゴブリンが前に一匹、後ろに二匹の状態ができた。
今なら後ろの二体はラクスに手出しすることはできない。
チャンスが出来た。二人でなんとか作ったチャンスだった。
「よし、いまだラクス」「はい!」
ラクスはそう言うと、すっと、剣を抜き一体目のゴブリンを倒した。
美しい動きだ。
倒したあと、残り二体が横に並んでいたので
ファイヤー(MP中、速)で、もう一体のゴブリンの後ろに弾き飛ばす。
「ググググ」
これで、またラクスは一対一だ。
「いまだ!」
「わかったわ!」
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