第一話 転生

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もっと、魔法力が増えたら、 高速で移動しつつ、自由なルートで飛ぶなどの 細かいコントロールも可能かもしれないが 現在は、目標に最短で飛ぶ使い方が正しいようだ。 そして、まだゴブリンはそこにいる。 ゴブリンと距離を取ったものの、 まだ3対2で不利なことに変わりはない。 「ラクス!1体ずつ倒そう!同時に攻撃させるとやっかいだ、壁を使って両方から攻撃されないようにしよう。」 「わかったわ」 ラクスは頷いた。 「はみ出てきたやつは僕がファイヤーで倒す。」 1対1なら、まずラクスが負けることがない。 ラクスが倒すべき相手の後ろに二体ゴブリンがいて、てを出せないように 壁とファイヤーを使ってポジションを整える。 ゴブリンが前に一匹、後ろに二匹の状態ができた。 今なら後ろの二体はラクスに手出しすることはできない。 チャンスが出来た。二人でなんとか作ったチャンスだった。 「よし、いまだラクス」「はい!」 ラクスはそう言うと、すっと、剣を抜き一体目のゴブリンを倒した。 美しい動きだ。 倒したあと、残り二体が横に並んでいたので ファイヤー(MP中、速)で、もう一体のゴブリンの後ろに弾き飛ばす。 「ググググ」 これで、またラクスは一対一だ。 「いまだ!」 「わかったわ!」     
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