1人が本棚に入れています
本棚に追加
それから迎えた同窓会当日。私は小学校の同窓会に出席するのは初めてでした。あれから30数年が経ち、みんな大人になっていました。
友「やっちゃん(私の小学校の時の呼び名)、久しぶりー。全然変わってない。小学校の時のまま!」
俺「ええー。誰でしたっけー」(半笑い)
そんな会話を何度もしました。なんだか私を迎え入れてくれている。私を怨んでいる同級生もいなさそう。たとえ内心怨んでいたとしてもう学級崩壊の件は触れずにシレっとしてればなんとかなると再度思いました。
そして宴も中盤にさしかかった頃、同窓生一人ずつのスピーチがありました。
語れるわけがない。
小6担任の女先生には一言お礼を言いたかったのですが学級崩壊の件に触れることになってしまう。皆が小学校時代の思い出を語る中、私は当たり障りのない何の面白みもない近況報告だけをしました。
それから学年主任だった先生のスピーチがありました。その先生は小学5年の時の学年主任でもあり、厳しい頑固親父タイプの先生。教えてもらったことはありませんが私も恐い先生と思っていたと記憶しています。
先生は開口一番、
「担任持ったことないけど、○○ヤス(私のこと)のことはよく覚えているよ」
と私のことをフルネームで言いました(会場からどっと笑い)
俺「・・・」
最初のコメントを投稿しよう!