新人研修の思い出~聴覚障害の女性との出会い~

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 A子さんは半額の定期券を見て「自分らは半人前扱い」だとは思わないのでしょうか。何の屈託もありません。「利用できるもんは利用してやれ」という感じなのだと思います。そんな心理は健常者と変わりません。障害者は天使でも何でもないのです。私の障害者に対する感じ方が変わった瞬間でした。  それで、その手話サークルなんですけど、あれは今でも鮮明に脳裏に残っています。  小会議室程度の大きさの部屋にたくさんの人がいて、そこらじゅうで手話で話してる人がいました。健常者もおおぜいいるようでした。  最初に講義みたいなものがありました。講義中、A子さんは東京に来てから知り合ったらしい聴覚障害者の方とお喋りしていました。手話のお喋りは講義の邪魔になりません。彼女も東京に来て色々と仲間を増やしているようでした。  講義が終わった後、A子さんの紹介でたくさんの人と話しました。 「ワタシノ、ナマエハ、○○○デス」
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