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「なんでお前おんねん?朝からその顔ウザイから」
「えっとね合鍵はね?僕のパパが持ってるから窓ガラス割って入ってきたの」
主人公は雪叶が自分の部屋にいることに驚きつつも冷たい対応で聞くが温度差が激しく、雪叶はとてもほんわかしたような物言いで、得意げに犯罪に片足を突っ込んでいるかのようなことを言い窓を指さした。
窓の鍵部分に小さな割れ目をみつけて主人公は唖然とした。
「……お前な……なんでもええけど窓ガラス割って入ってくるとか犯罪やでな?わかっとるん?」
主人公ははぁとため息をつきながらも雪叶に注意する。
「えー僕のパパなら全て揉み消してくれるし僕には関係ないもんね」
雪叶はさらっと父親のすごさを披露する。
「で、親父さんに合鍵貰われへんのはお前が良からぬことに使わんか心配やからとかか?」
主人公は雪叶の発言を無視して次の質問をする。
「そーなのー!しーたんすごいねなんでわかるの?」
「はぁ……お前の行動はわかり易すぎるからな……」
「えーそ~かなぁ?」
「で、もう一つ。親父さんがお前の失態を揉み消すってどういうことなん?」
「もみ消すっていうのはねー自分に都合の悪い事件や噂が表沙汰にならないように手段を尽くして抑えるってことだよ?」
わかって言っているのかわからないと思って言っているのかは定かではないが、ずっと同じようなほんわかな態度での発言に頭を悩まさせられる主人公だった。
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