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「う……ん??」
数分、数時間……幾ら程眠りについていたかは定かではないがようやく主人公の意識が戻ってきた。
「しーたん!!ようやく意識戻ったんだね!しーたんの怖がりなところは相変わらず治ってないんだね」
そういいピンクのゆるふわな髪をした女の子?らしき人物は主人公のほっぺたをツンツンした。
「うるさいわ。てかお前誰やねんしーたんってなんや?」
意識がハッキリとした主人公はその女の子らしき人物に聞く。
「えーしーたん覚えてないの?結婚の約束までしたのに酷いよ!」
今にも泣きそうな顔で女の子は主人公を見つめていた。
「お前と結婚の約束なんか天と地がひっくり返ってもありえへんわ。なんで俺が男なんかと婚約せなあかんねん」
誰もが女だと疑わないであろう容姿の人物に対し、主人公はそう言い放つ。
「えーなんで僕が男って知ってるのー?もしかして覚えてるけど忘れたフリしてたの?しーたんってテ・レ・れ・屋さんだね~」
男の娘は主人公をからかうかのように主人公に訪ねた。
「は?知らんもんは知らんわ。俺の息子が反応せん言うことはお前男やろ?」
普通ならそんな特技を発揮する人物なんてなかなかいないと思うがこの主人公は根っからの女たらしである。
そんな特技……才能の持ち主なだけに納得せざる負えない。
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