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「やっやべえっす総長!」
ゼンの焦った声が大きく鳴り、
事務所の仮眠室のドアの向こうに、ベッタリと張り付いている気配…が普通ならするだろうか。
「 …どうした」
朦朧としたオレの前。
汗でドロドロになった若頭の薬師が、静かに口を開いた。
「…ゼン、わかってんだろ。 フジオさんは今、発情中で散弾中だ」
他人の濡れた指の腹が、同じく濡れたオレの先っちょを撫でた。
「……っぁ」
オレのがピクンと揺れ、口からは声が漏れる。
薬師がそんなオレを色のある目で見下ろす。
「 …オレも、手が離せねえ。 ヨッシーはどうした」
「よ、ヨッシーは先々代んとこのバイトに行ってて…っ! つうか薬師さん! フジオさんのその匂いがまたこっからだだ漏れって、いつものアルファ野郎たちが外に集まってきてるんすー!!」
「…なに?」
薬師が上体を起こした。
驚いたオレは、喘ぎながらその袖を掴む。
ちょっと待て。
まだ終わってねえ。
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