1・ぴこんと電波受信オレのムスコ!

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オメガの匂いは、近くにいればいる程当てられる。 アルファには尚更。 だから一番近くにいるアルファの薬師は、即効性の抑制剤を打っても治まりきれないものがあるらしく。 ヒートを我慢する汗で毎回ドロドロになりながら、 オレが満足するまでいかせた後、自分のをトイレで処理。 オレに付くようになってから、ずっとそれを繰り返している。 「悪かったな、ヤクシ。 お陰ですっきりしたわ」 「…でもまだふらついてんじゃねえすか」 「いや、今日はもう一回抑制剤打って寝る。 足りなかったら自分でやるし」 「…じゃ、明日は」 「お前に頼り過ぎてもいけねえし。 来月また頼む」 「…わかりました」 「これで女でも買ってけ」 ポケットに入ってた千円札数枚を、そんまま薬師の胸ポケットに突っ込んだ。 「……」 薬師の二枚目の顔が一瞬陰った。 「…少なくて悪いな」 バツが悪くて、オレはなんとなく口角を上げる。 それに気付いた薬師が一つ首を振った。 「…いえ、とんでもないです」 「オレもどっかでバイトでもすっかなー」 「いや、それだけはやめてください。 危険ですから」 「……」 .
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