1・ぴこんと電波受信オレのムスコ!

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心ん中で大きく息を吐いた。 ジクジクと焦る体が恨めしい。 「オレは今日はここで寝る。 ヨッシーにまっすぐ帰れって伝えとけ」 「…わかりました」 「ゼン! お前今度健康診断行っとけ! 太り過ぎだ!」 「へーい」 事務所から出ていく二つの背中を見送って、残ったオレは一度下を向いた後、 ゼンかヨッシーが取り付けたジャラジャラした暖簾をくぐり、奥のキッチンに入る。 冷蔵庫を開けて発泡酒を出し、プルタブに指を引っ掛けた。 その指が震えて上手く開かない。 「っくそ…っ」 オレは発泡酒を諦め、ポケットから抑制剤を取り出した。 必要な分量の二倍分を口に放り込み、それをペットボトルの水で流す。 フラフラと仮眠室に向かった。 ベッドの下奥に隠していた段ボール箱。 中から新しいオモチャを取り出した。 (…やべえ…) 本当はさっき、随分と我慢していた。 まさか薬師、気付いてねえだろうな。 .
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