突然の別れと突然の家族

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「二人はまだ・・・繋がってたんだね・・・」 「───違うっ!!今、俺が好きなのは千色だよ!!」 私の言葉に間髪を入れずにそう言ってくれたのを少し嬉しく思うのは、きっと惚れた弱み。 でも完全に黒に近いグレーだ。 悲しそうに眉を下げて私を見る紘太に絆されそうになるけど、私はグッと気持ちを引き締めた。 「百歩譲って浮気じゃないとしても、出張だって嘘ついて涼子さんと会っていたのは事実だし」 「・・・・・・」 「一泊してるし・・・何もなかったなんて、絶対信じられない」 「・・・いや・・・そ、それは・・・なんてゆうか・・・」 カミカミで言葉を濁しつつ、この場をやり過ごそうとする態度も気に入らない。 「私がどんな気持ちで一晩過ごしたと思う?  私・・・紘太とはもう・・・」 「・・・っ!」 しょんぼりと終わりを考え始めた私に、紘太は焦りを見せ始め、私の手をギュッと掴んだ。 「俺は別れる気はない」 「なんで?紘太には涼子さんがいるじゃない」 「俺は涼子じゃなくて千色を選んだんだよ?  涼子じゃだめなんだよ。千色じゃなきゃ・・・」 「・・・紘太」 やっぱり私は紘太が大好きで、こんなに求められているのなら私は紘太を許すべきなのかもしれない。 そう思ったけれど・・・。 私の手を握っていた紘太の手がそっと離れると、紘太はそのままそこに包み込むように手を添え、顔を埋めた。 ───そう、私のEカップの胸に。 「・・・・・・」
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