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「ルカが作るなら俺も作ろ~。能力は隠しておいた方がいいって言っても、王子同士密偵が全部聞き出しているから意味がないと思うんだよな。俺だった他の人の能力を知っているし」
嘆息するように呟いたリオネル。
リオネルが二番目に王の地位に近い。
但し所詮は二番であるので、このように僕と気楽に遊びまわっているというかこんな辺境にまで来れたりする。
ちなみに一番王位に近いのは、リオネルの兄であるクラウドだ。
ただあのクラウドさんは歳が少し離れているせいで、リオネルを猫かわいがりしているというか遊んでいるというか……それに僕が巻き込まれているというか。
とはいえリオネルも王位継承権の序列が上の方である王子なので、暗殺未遂や他の王子とのごにょごにょもあったりした。
その内の約80%ほどは僕が踏みつぶしたが。
昔は本当にリオネルは可愛くて、僕が守らないとと思ったのだ。
だからお姫様を守る“騎士”のつもりで僕は頑張ってしまった部分もある。
だがよくよく考えてみるとリオネルの潜在能力も含めて、果たして僕がそこまで頑張る必要があったのだろうかと思えて仕方がない。
ただ、それらは過去の事で、今は特に考える必要はない。
今は前に進むのみ。つまり、
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