耳ふさぎ

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「あああっ──!」 「痛い痛い痛い──!!」 突然、いくつもの悲鳴があがった。 すると、ぼくの頬に何かが落ちてきた。 ぼとり。 ぬちゃりと頬に貼りついたものをつまんだ。 それは血のついた耳だった。 ぼとり。ぼとり。ぼとり。 空を見上げる。 クラス全員の耳が降ってくるのが見えた。 ──耳ふさぎ 終。
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