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ナルシストはかなりの心臓の持主だったようだ。 「梨蘭ちゃん、今日も可愛いいね、やっぱり君は僕の天使だよ」 あれからナルシスト・・・綾小路先輩は毎日あたしの教室に来ている。 お陰で教室の前の廊下は綾小路先輩目当ての女子の群れが増えたせいで益々、混雑して更に大変な状態だった。 日に何度か風紀委員や先生が注意に来るが事態は一向に変わらない。 乙夜と恭丞はあたしが先輩にキレていつ手を出すかヒヤヒヤしながら常に後で待機してた。 ・・ああ、鬱陶しい・・誰かこの状態を救って欲しい・・・もう、限界だった。 先輩もギャラリ―も煩くてかなわない・・・どうすれば・・この状況から解放されるのだろうか? ・・綾小路先輩が諦めるような相手でも探して付き合えば・・・諦めてくれるだろうか? 煩いギヤラリ―もあたしに彼氏が出来たら少しは大人しくなるだろうか? みんなが口出し出来ないような相手・・・誰かいないだろうか? ・・嘘彼でもいい・・流石のあたしも毎日続くこの状況にストレスを感じてた。 「ねぇねぇ、梨蘭ちゃん僕のことちゃんと考えてくれた?そろそろ・・返事聞かせて欲しいな」 ・・きた――・・ゼンゼン考えてない。 「今、付き合ってる人いないんでしょう?だったら今は好きじゃなくても付き合ってるうちにわだんだん僕のこと好きに――」 「い、いるんです!」 え?あたし・・なに言ってるの・・? 綾小路先輩の鬱陶しい話しを遮るためについ言葉が出てた。 「え?いるってなにが?」 「あ、え・・・と・・彼氏がいるんです」 「え?・・彼氏?・・・ん?」 「「「「え~!」」」」 綾小路先輩はじめ後ろに控えてた乙夜と恭丞まで驚いてすっとんきょうな声を上げた。
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