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まったく表情のない生命体。
テレパシーはまだ発達していないようだ。
そこでMIRAIJIN は、
ひさしぶりに声を出してみた。
前に声を出したのはいつだろう。
はじめは、うまく声が出なかったが、
だんだん声らしい音が出るようになった。
「a、a、a、a、a、」
「あなた、は、
ここ、の、
ほし、に、すんで、いる、の、です、か?」
すると、
その生命体は、
はじめてわたしに気づいたように
ほんの少しだけ
テンションが上がり、
しっかりわたしを観察した。
もう一度、
わたしは話しかけてみた。
「ここは、あなたの、ほし、ですか?」
すると、
その生命体は
こう答えた。
「ほし、とは、何でしょう?」
そして、さらに、
「どうして、あなたは、そんなに、まぶしいのですか?」
と言った。
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