ミラレテル2

「お待たせ、優香。久しぶり。元気だった？」

「うん、まあね。」

「優香に連絡がついた時は嬉しかったよ。だって、優香電話番号変えてるんだもの。」

「ごめんごめん。つい忙しくて、言いそびれてて。」

「それにしても、暑いね～。ちょっとあの喫茶店にでも入らない？」

「うん。」

「いらっしゃいませ。注文がお決まりになったら、お呼びください。」

「優香、なんにする？」

「私は、アイスコーヒーでいいわ。」

「じゃあ私も。すみませーん。・・・あれ？聞こえないのかな？すみませーん。」

「いいよ、恵理子。私が呼ぶから。すみません。」

「お決まりになりましたか？」

「アイスコーヒー、二つください。」

「えっ？・・・かしこまりました。」

「あれ？優香、変なこと言ったっけ？あのウエイトレスさん、えっ？って言ったよね。」

「ううん、たぶん聞き逃したんじゃない？」

「ちゃんと注文通りくるかなあ。大丈夫かな、あのウエイトレスさん。」

「まあ、暑いから。みんなボンヤリしてるんじゃない？」

「そうかもね。ところで、急に連絡くれたってことは、ついに、彼と・・・。結婚？」

「・・・んー、そういうわけじゃないけど。」