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よし、善は急げだ!
早速旅館に予約の電話しなきゃ♪
『ありがとうございます、旅館月蛍(ツキボタル)でございます』
「あの…女将さんの百合子さんはいらっしゃいますか?」
『女将の百合子は私ですが…』
「百合お姉ちゃん?オレだよ澪!」
『澪ちゃん!?久しぶり!声変わりしてたから分からなかったわ!どうしたの電話なんて』
「あのね、明後日に三人で宿泊したいんだけど、お部屋の空きってある?」
『あるにはあるけど、何泊するの?』
「一泊。友達とのんびり羽伸ばそうと思って」
さすがに彼氏二人とは言えない。
恋人が二人なのもおかしいけど、そもそも男同士でちょっとした複数プレイをしてるとか、いくら親しくても、距離を置きたがるはずだ。
オレだったらそうするだろうなと思うもん。
『分かったわ。いい部屋取っておくからね』
「あんまり高くない部屋でお願いします…」
学生の身だとそんなにお高い部屋というか旅館に泊まるのも難しい。
でも、今回は二人にのんびりしてもらいたいから、身内の旅館に掛け合ってるんだし。
こうして、オレは帰宅した二人に話をして、三人でプチ旅行に行く準備を始めた。
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