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オレがお盆でお客の男をブン殴ろうかと思った時に、キッチンスタッフだった三苑先輩が助けてくれた。
たぶん休憩に入ろうとした時に見かけたってところかな?
「俺がお客様扱いしてる内に帰った方がいいと思いますけどね。物理的に痛い目に遭うとか嫌でしょう?」
先輩の笑顔が笑顔じゃない。
絶対に怒らせちゃダメだ。
「もういいわ、やってらんね!」
「どうも~♪」
お客の男が憤慨して帰って行くのを見送った後、先輩にお礼を言った。
「先輩ありがとうございました、本当に助かりました」
「こういうハプニングも学祭の醍醐味だから楽しめるといいけど、飯田(イイダ)には藤崎兄弟っていうナイトがいるから守ってもらえばいいし♪」
「志音(シオン)…何をしているんだ?」
背後から声をかけられ、先輩と振り返って声の主を確認してみると、物凄い美人な人!!
もしかして先輩の彼女!?
迫力美人だなぁ…オレより身長かなり高いし、モデルさんかな?
「七っち、きてくれたんだ♪」
「夏休みに私の家に押しかけてまで約束を迫ったから、行かないとうるさいだろう…」
「またそんなこと言って♪逢いたかったでしょ♪」
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