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そして次の日。
バイトに来たヒロシから、『閲覧注意』の話を聞いた。なんと…
「ついに見たぜ!昨日!!」
「え!?嘘!」
バイト中にも関わらず出してしまった大声に口を押さえると、ヒロシはヒソヒソと言った。
「あんまり怖くなかったぜ?最初違和感あったけど、画像も粗いし。ただ暗がりで男が部屋に入ってきた何かに襲われてる感じかな?悲鳴みたいな驚いたような声で、短かったし。」
よくある感じ!と、ヒロシは言った。
「それほんとに本物?だって」
「俺生きてるしなw」
ヒロシは俺の言いたいことをアッサリ言って、そんなもんだって!と笑ってバイトに戻った。
…なんだ。怖がって損した。
やっぱり都市伝説なんてそんなもんだよな。噂が広まって類似の動画も溢れるほどあがってるし、第一ヒロシが無事だもんな。
こうなったら、怖がってた自分が馬鹿みたいだ。
現金なもので、自分が体験したわけでもないのに身近な人が体験したと聞くと安心して、俺もすぐにバイトに戻った。
…でも、違和感ってなんだろう?
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