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『うわぁあぁあああっ!?』
ガタッ、ゴトン!と、驚いて転んだような、慌てて逃げるような、そんなもの音がして、画面にまた薄い色が戻ってきた。
『何!?なんだ!?え?なに!!??』
恐怖におののく声が響き、続いてズズ…ズズ…と、何かが引きずるような音が聞こえた。
え、結構怖いじゃん!
俺は慌ててヒロシに電話をかけた。
聞いてたより全然怖いよ!てか、時間が進まないとか聞いてないし!
『……っ、やめろっ…!来るな!!だっ誰か…!』
それになんだか少しずつ違和感が強くなる。籠ったせいでよく分からないが、この声…何か気になるな。
――ジリリリリリリ!!ジリリリリリリ!!
あ、やっとコールした。
懐かしの黒電話の音。やっぱり今も少し怖く感じるけど。あれ?でも…
コレは呼び出し音の筈なのに、どうして俺に聞こえるんだ…?
――『ジリリリリリリ!!ジリリリリリリ…!』
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