第23話  たまんねぇ感覚

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実際背中に担いである間中、それははっきりと押し付けられた。 かつて経験したことの無い感覚が、僕の意識を遠くへと連れ去ろうとする。 そして冷静さが吹き飛んで行きそうな僕の耳に、小さな囁きが聞こえた。 「たまんねぇ感覚カーニバル」 その一言でなんとか自分を保つことが出来た。 今のは結構危なかった気がする。 というかそんな軽口を叩く余裕があるなら、自分で歩いてよね。
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