知りたいのです

小学校は幼稚園と違って集団登校があり、集合場所まで送るだけでよくなった。１年生は娘の真菜ともう一人男の子だけだ。その男の子の家は集合場所から見えるところにあるのでお母さんが送ってくることはなかった。

ママ友が出来ることなく、夏休みに突入した。学校の役員でもすれば自然に友達が出来るのかもしれないけれど、折角くじに外れたのだから、そんな大変な役目を買って出たくなかった。

「お父さん、お母さん。ユミカちゃんと一緒にプール教室に行きたいの。」

真菜に小学校で仲良くなったユミカちゃんという女の子と一緒に習い事に行きたいと強請られた。
何度かうちにも遊びに来たことがある。礼儀正しい、躾のできた子だという印象だ。引っ込み思案の真菜に友達が出来て安心した。

夏休みの間、短期のスイミングスクールに通わせることになった。そこで、高村美和と出会った。

高村美和がユミカの母親だ。目をひく華やかな美人だ。
そのスイミングスクールには幼稚園から通っているということでいろいろと親切に教えてくれた。