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「いらっしゃい。どうぞ、遠慮なくあがってね。」美和の後ろから、ユミカがにこにこと母親の真似をして「遠慮なくどうぞ」と真菜に笑顔を向けた。
「お邪魔します」
私と真菜はリビングに通された。すでに他のメンバーは揃っていてにぎやかに談笑していた。子供たちは絵本を読んだり、お人形で遊んだり、お絵かきをしたりと仲良く遊んでいる。たまたま女の子だけが集まった。
高村家は思った以上に広い。リビングが20畳くらいあり、隣の和室を解放していたので、そこも合わせると30畳近い広さがあって10人いても狭いと感じなかった。
「美和さんところは広くていいわね。うちなんて狭くって、とても全員お招きすることなんて出来ないわ。」北原穂香がいうと次々に同じようにみんな口にした。
子供たちももちろん同じような反応だった。ユミカちゃんちは広くていいな。ワンちゃんも飼えそうだよね。と口々に誉めた。
ユミカはとても誇らしげな表情を浮かべて、母親の美和を見た。
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