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星の輝きが
照らし出すその先へ
Flow Stars……』
拍手が一斉に鳴り響く。その拍手による復活した感動が私の心を踊らせる。でもやっぱりこの思いはあの人と共に感じたかった。
戻れるなら私たちのバンドが始まった頃に戻りたい。そう思った時は何度もあった。
私はまた口を開く。
「では、続けて二曲目。『伸びていくその手を』です。どうぞ」
ギターとベースとキーボードが重なり奏でる。私の声がそこに重なる。声質はしなやかに。
『届きたいーその手のひらが
あなたの背中を掴もうと
必死に 必死に
伸びていくー
1.いつも見守っていた背中が
いつの間にか消え去って
私の手を握る手も
消え去ってく
それでもー願いを込めて
伸ばしてくよ
届きたいーその手のひらが
あなたの背中を掴もうと
必死に 必死に
伸びていくー
2.こぼれる私の瞳の雫が
いつの間にか消え去って
欲しいことを願っても
止まらない
それでもー願いを込めて
伸ばしてくよ
拭きたいー流れる雫を
私の手で吹き払いたい
それでも それでも
伸びていくー
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