プロローグ

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「この中から三つ選んで答えてけばいいのか。なんだ楽勝だな」 「いや何通りあると思っているんだ! 1140通りもあるんだぞ!」  台本通りとはいえそんなスッと計算できるのは不自然だろ。 『もちろん勘で当てるなんてゲームせい皆無なつまんない方法で当てて貰うわけじゃないよ。ちゃんとどこかにヒントが隠されてるから安心してよ』 「ヒントだと?」 「おい、机の中に何かあるぞ」  さくらの一人が机の中から何かを取り出したので、他の参加者もつられて机の中に手を入れてみた。すると中からペンや消しゴムなどの筆記具と四つ折にされた紙が見つかった。 『見つけたね。その紙にはボクの好物に関するヒントが書いてあるんだ。それを手がかりに考えてちょうだいな。あ、筆記具はメモするなどして自由に使っていいよ』  これが隠されたヒントってわけか? 『ちなみに書いてあるヒントは全部違うんだ。だからくれぐれもその紙は他の人に見たりしないでね。もちろん口頭で伝えるのも無しだよ。もし、そういった行為をした場合は即“パン”しちゃうからね』  つまり即失格か。 『解った人は手を挙げて答えてね。制限時間は15分だよ。それじゃライクorライフゲーム、スタート!』
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