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15分ほどしてようやく列が進んだ。
「結構待たされそうだな。先に昼飯を食っておけばよかったな」
「そう思って、ほれ」
吉郎はバックからラップに包まれたサンドイッチを取りだし俺に差し出した。
「いいのか貰って」
「なーに、ウチの喫茶店からくすねてきたんだ」
やれやれ。後で金を払わないとな。馬鹿の上に泥棒するような小悪党とかデスゲームじゃ真っ先に死ぬタイプだ。
「キミ達、廊下での飲食は禁止ですよ」
サンドイッチをほお張っていると、高圧的な声で背後から注意を受けた。
コイツは……学年一の秀才、武智英光。
「なんだ、お前も参加するのか。意外だな。勉強にしか興味がないと思ったぜ」
「ええ、初めはくだらないと思っていました。ですが誰にも解けない難問だと聞きましてね。それならばこの校内一の頭脳を誇る僕の出番かと思いまして」
相変わらず鼻につく奴だ。なんとなくコイツだけには負けたくないな。
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