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「うん、よく似合ってる。」 柊介がそう言って沙良の首に触れる。 くすぐったくて思わず身動ぎしてしまう。 「ありがとう、大事にするね。」 ニコニコと笑顔でお礼を言った沙良は柊介の異変に気づく。 柊介の視線は何故か沙良の首筋から離れなかった。 「…柊介?あたしの首になにかついてる?」 沙良の声でハッとしたように我にかえった柊介は質問を否定する。 「なにもついてないよ。ネックレス似合うと思っただけ。」 「淡いピンクがかわいいよね。」 柊介に同調するように沙良は話を合わせる。なんとなく問い詰めさせない空気がそこにあった。 (…柊介はなにか隠してる…?) 沙良の中に小さな疑惑が出てきて貰ったネックレスが重く感じたのだった。
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