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「クリスマスに誕生日とは覚えやすいね。」
「それ、よく言われる。」
苦笑しながら沙良は貰ったぬいぐるみをカバンに入れた。
「しかも、幼なじみと一緒とはね…」
「呼んだ?」
後ろから柊介が顔をだす。びっくりして思わず後退りする。
「びっくりさせないでよ!!」
「悪い。…準備できた?」
「あれ、2人一緒に帰るの?」
千鶴が驚いたように柊介に声をかける。
「お互い誕生日だし、いつもの恒例行事。」
「…その方が都合いいから。」
少しトゲのある言い方をしてしまい沙良はハッとして言葉を変えた。
「柊介、先に下駄箱に行ってて?追い付くから。」
「わかった。待ってる。」
何かを感じ取ったのか柊介は理由を聞かず一旦沙良と別れた。
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