8人が本棚に入れています
本棚に追加
*****************
沙良たちが指定されたお店につくとこちらに向かって手を振っている人物がいた。
「結城先輩!お待たせしました!」
「こっちも今来たところだから気にしないで。」
座って、と促され二人は向かい側に座る。
緊張している柊介を見てその人は自己紹介をする。
「結城 伊織(ゆうき いおり)です。生徒会の副会長だから知ってるかな?隣は…」
「柏葉 結菜(かしわば ゆいな)、伊織の彼女です。よろしくね。」
彼女、の言葉に反応した沙良は結菜と目を合わせる。ストレートの黒髪が美しい穏やかそうな人だった。
「高梨 沙良です。生徒会の書記で結城先輩にお世話になっております。こちらは…」
「本城 柊介です。沙良の彼氏で本城先生の弟です。よろしくお願いします。」
意外と礼儀正しい柊介に沙良は少しだけ驚きつつ伊織に話をふる。
「まさか結城先輩を紹介されるとは思いませんでした。」
「先生、今は忙しいから。本城くんのことは気にかけてたみたいだけど。」
苦笑しながら伊織は二人を交互に見つめる。
最初のコメントを投稿しよう!