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「先生と親しいんですね。…結城先輩って…」
「吸血鬼ですよね？センパイ。」
沙良が伊織に問う前に柊介が断言したように告げる。その物言いに目を見開いた伊織は柊介に尋ねる。
「どうしてそう思うの？」
「…兄貴と同じ雰囲気だったので。」
それだけで伊織には通じたのか穏やかな笑顔で発言を肯定した。
「僕も吸血鬼だよ。先生とは親しくさせてもらってる。」
(全く想像出来なかった。他の吸血鬼のことなんて…)
沙良は正直な所、吸血鬼は柊介と徹だけだと思っていた。それがいざ目の前に他の吸血鬼が現れたので思考があまりついていけなかった。
「二人とも、聞きたいことがあるって聞いてたけど…」
伊織の言葉に沙良はハッとしたように思考を現実に戻してフル回転させる。
「吸血鬼に覚醒したら…変わることってありますか？」
「変わること…例えば？」
そこで沙良は期末テストの話をする。
ことの顛末を聞いて伊織は少し考え込み思案し出した。
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