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「先輩。怪我を治すことは出来ますか?」 「…沙良?」 「柊介が血を吸ったあと何も残ってないからもしかしたら…って。」 「高梨さんの言うとおり、傷を治すことは出来るよ。咬み跡が消えるのもその力があるから。」 にこりと笑う伊織とは裏腹に柊介はなぜか憮然としていた。あまり聞かれたくなかったらしい。 「あと吸血鬼には1つ能力が覚醒するんだけど…それはもう出てるみたいだね。」 ドキッとして沙良は伊織を見るが表情からは全く読み取りできなかった。 「…それじゃあ、僕は本城くんと二人で話したいから別れようか。」 「私は、高梨さんと話すことあるから。移動しよっか。」 結菜に促されて沙良は後ろの席にドリンクをもって移動したのだった。
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