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柊介の姿を見送ると沙良はため息をついた。 (なんであんな言い方したんだろ…) 「…沙良って…本城くん好き?」 えっ、と思って千鶴を見ると前の席に座って沙良を見上げていた。 「どうして…」 「なんか雰囲気違ったから…。」 そこで観念したように沙良は疑問を肯定した。 「…好きだよ。でも告白してフラれてる。」 事実を伝えると納得してないような顔をした千鶴が見たままを伝える。 「本城くんも好きだと思うけどな…。名前で呼ぶの沙良ぐらいだし。」 うーんと悩んだように腕を組む様子を見て考えを否定する。
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