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「なーんか、面白い事ないかなぁ…」
登校中に放った何気ない一言
後であんな事になるなら言わない方がよかったとも思うし言ってよかったとも思う
俺──香川 裕哉──は14歳の中学二年生。
もし神様がいるなら優しくもあり厳しくもあると思う
だって、俺のこの言葉を待ってたかのようにこれから起こること全部に退屈なんて言葉は似合わなくなった
「なぁ、たーいちぃ?」
部活終わりで教室で着替えてる親友の太一に問を投げると、何がー?なんて答えが返ってくる
だから…と俺が再度聞こうとした時、友達と笑いながら話す君が突然現れた
──この時思ってしまったんだ──
「…たーいち、どうしよ…」
と呟くと、どしたの?と聞きながら顔をのぞいてくる
「やっほー、おふたりさん!今日もラブラブー」
のぞみがそんな感じで茶化してくるので太一が、ばっ、ちげーよ!って言う日常にほっとしたり
でも内心はざわついていたり
──笑顔がキレイだって──
僕と君の物語はここから始まったんだ
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