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ネトゲばかりしているニートからネット環境とゲームを取り上げたら仕事を始めるのか?
答えは断じてnoだ。
何を根拠に言うかって?
高校に行かずにゲームばかりしていて、ついに親に田舎の電波が届かないじいちゃんの家に預けられても、まだ働こうとしないこの俺、萩野優一の現状だ。
俺がこの家に預けられたのは、片親の親父が海外で仕事をしている事を良いことに高校をサボって日々ゲームをしていたら、担任から親父に連絡が行ったようで。
親父は『どうせ高校に行かないなら、こっちに来て父さんの仕事を手伝うか爺ちゃんの家で農業でもしてろ』と電話越しに言った。
海外では暮らせる自信など全く無かったので俺は迷う事無く日本の爺ちゃんの家を選んだ。
爺ちゃんの家はネットに繋がっていない上にテレビゲームどころかテレビすら無く、爺ちゃんはラジオでニュースや天気予報などの情報を得ていた。
しかし、そんな爺ちゃんの農業を手伝う意外やる事が無い環境でも俺は働かなかった、爺ちゃんも最初の内は言葉によって説得を試みて、それが効果が無い事が解ると次に、柔道によって習得した閉め技、投げ技などの肉体言語による説得を試みた。
だが、俺の不労の意思は砕けなかった。 ついに根負けした爺ちゃんはある条件と共に俺にゲーム環境を補償してくれることになった。
その条件とは夜の畑を猪や鹿と言った害獣から守ること。
それさえすれば、昼夜逆転の生活をしようとどれだけゲームをしようと構わないとの事だ。
かくして、俺が来たときには何も無かったこの部屋は俺の城と貸していった。
壁にはゲームが積み上げられ部屋にはディスプレイと各種ゲーム機、パソコンが備え付けられていた。
唯一の不満といえばネットにつながらない事だが、それは流石に贅沢と言うものだろう。
不意にテレビの画面に赤みがかかる。
俺は手元にあるキーボードをポンと叩く。
するとゲームの画面が畑に設置してある、カメラに切り替わった。
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