2.プレゼント

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 そして放課後――  教室に残っていた私に優哉が耳元で囁く。 「ここでは、ちょっと……渡しづらいから……一緒に来てくれるかな」  たしかに教室にはまだ数人のクラスメイトが残っている。  そうよね。他の人には見られたくはないよね。やっぱりラブレターなのかな? 「いいよ。でもどこへ?」 「いいから付いて来てよ」  そうして屋上へと続く階段へ連れて行かれた。  ウチの学校は屋上は立入禁止になっているので出ることは出来ない。  だから屋上へと続く階段はひと気がない場所の一つだ。  こんな場所に連れて来て何をする気? も、もしかして……///。
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