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「「ふっ、ざけんじゃ、ねえよっ!!」」
私と泉さんが同時に地獄の覇者の声をあげた。
――繋がったから。あの日記の意味が、今、繋がった。
何が、呪われた子、だっ! あんたが勝手に……、あんたの勝手で……。
光は……、光が、あんたの思い通りに生まれてこなかったから?
光が、金髪、碧眼じゃなかったから?
「ふざけんなっ!! 子供をなんだと思ってるんだっ!」
私は立ち上がった。
怒りで体が震えた。髪が逆立っているかもしれない。
血管がはち切れそうだ。米神がピクピクして、痛い。
我慢できなくて、涙が滝のように流れてきた。
悔しい! どうしようもなく、悔しい! こ、こんなことが……。
「明子……大丈夫。明子……私は、大丈夫、だから……」
光は私を抱きしめた。
テーブルに片膝をついて、私を優しく抱きしめた。
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