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きっとお父さんも疑問に感じたんだと思う。
手紙に、走り書きで電話番号が書いてあったの。
私は半信半疑で、電話してみた。
そうしたら、その電話はすぐに繋がったの。
相手は、落ち着いた声の男性だったわ。
両親が亡くなったことを報告したら、その人は『良かったですね』って言ったの。
『どういう意味ですか!?』って怒ったら『だって、これで解放されるでしょ?』って。楽しそうにそう言ったのよ。
意味が分からなくて、私……何も言えなかった。
そして『あなたは? 知っているんですか?』って言われたの。
『真実を教えましょうか?』って。
パンドラが好奇心で、箱を開けてしまったように、私も『知りたい』って思ってしまったのよ。
覗いた箱の中には、絶望がぎっしり詰まっていたのにね……」
小枝子さんは両手で顔を覆い、苦しげに嗚咽を漏らした。
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