☆彡 パンドラの真実

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「小枝子さん、このことについては、沢村弁護士から聞いています。  あなただって、もう解放されていいんだ。  もう……、何も心配しなくていいんだ」  音無さんは立ち上がり、小枝子さんの肩を抱いた。 「少し、待っていてください。説明は俺からするので……」  音無さんが小枝子さんを奥の長椅子に座らせてから、お茶を入れ、その手にカップを握らせるのを、私達は黙って見ていた。  正直、私は混乱していて、口を開くことができなかった。  あまりにも話が絡み過ぎていて、何を質問していいのか判断できない。  音無さんは、ソファに戻り腰を落ち着かせた後 「これは、今警察が動いている案件らしい。  だから捜査情報になるかもしれないが、混乱させるつもりでも何でもなく、沢村弁護士からの引き継ぎ事項として聞いてほしい」  そう前置きした。  泉さんはものすごくモノ言いたそうな顔をしていたけど、歯を食いしばって頷いた。
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