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☆彡☆彡
「だ~か~ら! なんで主人公があっさりパンツ脱ぎますか!?
ここは嫌がって抵抗して、攻めに半ば陥落される形で、ですねー!
受けの真髄でしょ!」
うわっ。『受けの真髄』ってなに!?
もう、私、嫁入り前の娘だっていうのに~!
しかも……
「もう、相原先生、普段自分からパンツ脱いでるんですか?
ちょっとは嫌がる素振りもしないと、音無さんに飽きられちゃいますよ?」
なんて……、セクハラ発言まで飛び出した。
こうなってくると、もう完全に『エロ親父降臨』って感じで、情けなくなってくるわ。
頭で考えていることと、実際口に出していることが正反対になりつつも、プロットを進行させていると
「自分から脱がなきゃ、響、相手にしてくれないよ……」
ポツリと相原先生が呟いた。
「えっ? そうなんですか?」
思わず反応した私の相槌に、キッと顔をあげる。
ちょっと瞳が潤んでいるのは、寝不足だからじゃないのね……。
「そうだよっ! 響は、俺が響にベタ惚れだから恋人にしてくれてるんだ!
本当に俺を好きかどうかなんて……、わかんないよ……」
最後は聞き取れないくらい小さな声で、そう言って俯いた。
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