★ 説得

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「あっ! えっと、宝田さんっ!」  お茶や食器を片づけている宝田さんに向かって声を張り上げると同時に、扉をコンコンコンと叩く音が聞こえた。 「あぁ、私が出よう」  泉兄が立ち上がって、扉を開けた。 「柏木さん、いる?」  外からひょこり中を覗く顔は、俺が待ち焦がれた明子さんのそれだった。
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