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「率直に言うと、ロバート松岡に会って欲しいんです。
彼は宝田さんに会いたがっています。
一方、公安はロバートを拘束したがっています。
それで……、ロバートとの交渉役にあなたを起用したいんです」
俺は谷木さんから聞いた話を、ここで打ち明けた。
「それって、つまり――、光でロバート松岡をおびき出して、出てきたところを取り押さえようってわけ?
そんなにうまくいくのかしら?
光がロバートに攫われちゃったら、どうするつもり?」
明子さんがスパン、と割って入った。
明子さんは俺の味方をするために、ここにいるんじゃないのか!?
俺は狼狽えながらも答えた。
「ロバートとの待ち合わせ場所には、多くの警察官を待機させます。
宝田さんの身の安全は保障します!」
「うむ……。では、その警察官の中に、ロバートの仲間が紛れていた場合はどうするのだろうな」
泉兄からも、ダメ出しが入った!
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