★ 説得

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「え!? そ、そんなことはないです。ちゃんと、警備部の人間にお願いして……」 「公安の仕事なんでしょ? 警備が協力してくれるかしら?」 「うぬ。まあ、協力はするだろうが、その後のロバートの受け入れ先で揉めるだろうな。  刑事部の人間が介入してくるのは目に見えている。  FBIに引き渡して日本警察の優秀さを見せつけたいだろうが、逆に公安は、ロバートを秘密裏に利用するつもりだろう?」 「それじゃあ、警備をする人間を公安の人間で固めるとか?」 「それだけの人数を公安内で秘密裏に確保するのは難しいだろう。  何といっても、小西君が黙っておるまい」 「なるほど。小西さんなぁ。手ごわいですよねぇ~」 「ちょ、ちょっと! 待ってくださいっ!」  俺は、俺抜きで話し合っている2人の間に割り込んだ。
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