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「え!? そ、そんなことはないです。ちゃんと、警備部の人間にお願いして……」
「公安の仕事なんでしょ? 警備が協力してくれるかしら?」
「うぬ。まあ、協力はするだろうが、その後のロバートの受け入れ先で揉めるだろうな。
刑事部の人間が介入してくるのは目に見えている。
FBIに引き渡して日本警察の優秀さを見せつけたいだろうが、逆に公安は、ロバートを秘密裏に利用するつもりだろう?」
「それじゃあ、警備をする人間を公安の人間で固めるとか?」
「それだけの人数を公安内で秘密裏に確保するのは難しいだろう。
何といっても、小西君が黙っておるまい」
「なるほど。小西さんなぁ。手ごわいですよねぇ~」
「ちょ、ちょっと! 待ってくださいっ!」
俺は、俺抜きで話し合っている2人の間に割り込んだ。
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