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今度は泉が頭を押さえて「欲望を口にしただけなのに~!」と悶えながら床に転がっていた。
俺が言うのもなんだけど……、コイツ本気でアホだな……。
泉の傍らで俺たちはちゃぶ台を挟んで、座りなおした。
「あー、話をしてもいいだろうか……?」
今まで一言も発しなかった泉兄が、明子さんの方を向いて了解を取った。
さすがの泉兄も明子さんの拳骨の瞬間は、顔が引きつっていたな……
結局、明子さんが『最強』なんだな……
俺は、あっという間に出来上がった『ヒエラルキー』とやらを実感した。
もちろん俺が一番下っぱ――なのは、決定事項なんだろうなぁ。
「うむ。ではまずは、私の案を聞いてもらおうか……」
泉兄は研究会のプレゼンよろしく、俺たちに向かって『ロバート松岡拘束計画』を、順序良く説明した。
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