★ 俺にできること

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 俺はその日の内に、何とか概要を形作った。  廃工場に目途を立て、企画書には拳銃の必要性を明記した。  それから、フォーメーションやら、緊急事態の対処など……。泉兄の案に自分なりのイメージも追加し、練りに練って谷木さんに提出した。  谷木さんは、プリントアウトした企画書をペラペラ捲りながら 「ふ~ん。まっ、あとはこっちで調整できるな。  お前、こういうの得意だったんだな。  言えよぅ~! どんどん仕事与えてやるからさぁ~!」  にっこり笑って、恐ろしいことを口にする。  いや……どんどん、って……。  んなこと、どんどんあってたまるかっ!  そして、それから丸二日が経過した。    谷木さんからは、何の連絡もない。  と、いうか……、連絡がつかない。  水面下で何かやってんのか?  とはいえ、俺が気を揉んだところで、事態が変わるわけじゃないし……。  俺はデスク上のPCに目をやった。  本来の仕事が長々と順番待ちの列を作っている。 「そうだった。俺って資料係の人間なんだったよな」  資料係のはずなのに、なんかその道を大きく外れちゃったよなぁ。
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