★ 秘密の報告部屋

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『資料室』という名の『秘密の報告部屋』に入り、部屋の中央に置かれた対面式テーブルに、俺たちは着席した。  谷木さんはテーブルの上に投げ出した腕を組んで、前のめりになった。  そして、俺を上目づかいに見ながら口火を切った。 「順序だって、説明するとな。  お前が計画書を完成させて、俺はすぐに泉部長のところに持って行った。  そして、俺たちの計画を説明した。  けどな、泉部長の答えは、ただ一言『ロバート松岡には手を出すな』だ」 「はあ~?」  横から泉が素っ頓狂な声を上げた。 「しかも理由を聞いても、黙ってやがって。『奴の事は諦めろ』ときたもんだ」 「それで? 今まで姿くらませてたくらいですから、何かわかったんですよね?」  泉が早口で詰問すると、谷木さんは大きく頷いた。 「あぁ。あいつには、厄介なバックがついていたんだ……」  そう苦々しく呟いた。
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