☆彡 相原先生って…

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「ところで、本題なんだけど……」  私はここで、言葉を切った。  この後の言葉を言うのには、少し勇気が必要だったから。 「……、光が小枝子さんから、取り上げたノート、泉さんが持ってるのよね?」  私が断言してそう質問すると、泉さんはプツンと黙った。  お互い沈黙が続いたけれど 『…はい。正確に言えば、持っていた、ですが……』  ようやく、観念したように苦々しく途切れながらの返事。 「どういうこと?   光は『ノートは風に飛ばされて海に落ちたらしい』なんて言ってたけど、泉さんがそんなことするわけがないでしょう?   ノート、今はどこにあるの?」  私が詰め寄ると、電話の向こうで小さく息を吐く様子が伝わる。 『光さんからは……?』 「育児日記だった。という事は、聞いているわ。  でも、内容については、あえて聞かなかったの。  どうせ、とんでもない内容なんでしょ?  光の口から言わせるつもりなんて、なかったから」  私のこの発言に、遠慮のない大きなため息が耳に刺さる。  そして、一気に声が硬くなった。
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